月別アーカイブ: 2007年9月

少女の事件とアニメ

  • SchoolDays:京都の父殺害事件で最終回の放送見送る 女子高生の暴力シーンを考慮(まんたんウェブ)(サイト閉鎖)

まぁ、女子高生がアニメの影響で今回の事件が起きたのか、因果性があるかどうかについては、正直まだ判らないのだが、これによって、アニメの放映が中止されるというのは、1視聴者として、残念で仕方がない。

しかしながら、気になるのはアニメとの因果性。
今回事件を起こした少女が、このような殺戮手段を選んだことについて、無からの発想とは考えにくい。おそらく社会から何らかの知識を得て行われた可能性は否定できないと思う。

だが、作品そのものについては罪がないのも事実。
あくまで表現の一つである…あるのだが、このように作品と事件が結ばれていくことは非常に残念である。

いつも思うのだが、作品はあくまで作品であり、実際に自分が作品と同じ事を行えば、時には犯罪になってしまうし、後悔することにもなる。
作品からインスピレーション受けること自体は否定しない。でも、現実は現実で別物。そして現実の自分はあくまで現実における自分であり、自らの理性を曲げるべきではないし、社会に反する事をしては絶対にならない。そして作品そのものを汚すような行為をしては絶対にならない。

そしてジャーナリストの人には、憶測だけで報道をしないようにしてもらいたい。
ジャーナリズムとは徹底的な情報の収集と取材をもとに事実を淡々と伝えるべきであり、それを伝えるワイドショーはそれを曲げるような行為や発言は控えるべきである。
今後の経過を重視し、実際に作品と今回の事件に因果性があったかだけを伝えていってもらいたい。
あたかも因果性のあるような「含み」のあるような報道や表現は、誤解を招くので、避けていただきたい。
ジャーナリストなのであれば、事実のみを伝えるべきであるし、憶測や含みがあるのであれば、その根拠となる部分、たとえば「~という事が『2ちゃんねる』などの掲示板などで噂されている」も含めて記事にしてもらいたい。

昨今、単に噂や憶測だけをつたえるジャーナリストが、記事その価値や質そのものがを下げているように思う。
そんな噂や憶測だけでなく、事件の核心にせまることが、真のジャーナリストとしての使命であると、私は思う。