月別アーカイブ: 2008年8月

高校野球への想い

  • 球児への提言―基本を怠らず全力プレーを(スポーツナビ)(記事削除)

ネット上では批判的な記事も目立ちますが、確かにある程度は社会の変化に見合った対応も必要なんだと思います。

でも、それよりは高校野球ってのは、(相撲界とまでは言いませんが)とても秩序ある伝統的な世界であるべきなんだと思うんです。
一部社会とは懸け離れているのかもしれませんけど、球児達の一生懸命なところから爽やかさ、新鮮さ、純粋さ、感動が常に生まれるし、プロ野球にはないおもしろさがそこにはあると思うんです。

確かに野球界というのは、裏では色々な利権が見え隠れするのはわかりますし、それが良いとも思えません。
でも、そんなのはどのスポーツにおいも同じでしょうし、それ以上に彼らの行動の中や日頃の努力がプレー中に発揮され、それが我々の心に届いてくれれば、私はそれでいいと思います。

ワンフエス会場にてエスカレータ事故

注)まぁ言いたいことを勝手に書き殴っただけなので、考えがちゃんとまとまっている訳ではないです。なのでその点スルーで、ね。まあ井戸の底に向かって「王様の耳はロバの耳-!!」って叫んでいる程度に思っていただければと。

  • 東京ビッグサイトでエスカレーター急停止、けが人も(iza!)(記事削除)

んで、事故の内容そのものは各種記事などを参照してもらえればよいかと思いますが、これにはそれぞれの立場から責任が発生することは言わざるを得ない。

いまのところ、考える限りだと、

  • 会場直後にエスカレータヘー気に人が乗る。
    しかも映像を見るかぎり、明らかに定員オーバー。
    1段に2人、間隔を空けずに乗ると、それだけでも法律上の安全基準(たしか「1㎡あたり 260kg」だっけ? ちょっと違うかも)をおそらくオーバーしている可能性が高い。
    (だっておよそ2段分で「65kg × 4人」という基準では難しいだろうねえ。参加者の体型を見るかぎり、 みんな 60kg 以下とは到底思えん。。。) ↓
  • 結果、エスカレータのモータに突然高負荷がかかる。
  • そして、モーターが高負荷に耐えられなかった。もしくは何らかの部品が破損。
  • モーターからエスカレータヘ駆動を伝える部分に対し、空転が発生し、エスカレータ上にいる人の自重で下降。
  • この際、安全装置の反応が間に合わなかった。もしくは、 
  1. 安全装置は作動したものの、 ブレーキの滑りや部品破損の影響などで、すぐには停止できなかった。
  2. 急停止すると、逆に将棋倒になる危険性があるので、構造上すぐには止まらないようになっている。
  3. 複数台のモーターで動いている関係上、そのすべてが負荷が計算され、その総値が安全装置の閥値を超えなければ、安全装置は働かない。

とまあ、こんな感じですかね。

とりあえず、原因の言及は、実際の捜査などで解明されていく話なので、その辺は専門家にお任せしますが、とりあえず現状としては、この事故を取り巻く人や組織、事故に対する姿勢が最も問題があると思うので、その辺の点を列挙してみようかと。
ただし、安全の届出を了承しているのは消防や警察、そしてエスカレータの使用認可を出している公的機関なので、正直どこまで解明されるかは微妙ですが。

消防・警察

イベントを開催する場合、その届出を所轄に提出しますが、消防へは主に防災上の安全性から、警察や治安や混乱などの安全性から、届出の内容を確認します。

ただし、いずれも法律や各種規則、そして過去の経緯から確認することになるので、基本的には法を犯していない、そして過去に問題が発生していなければ、実際の現場を確認した上で決定することは殆どありません。
まぁ書類上の確認でほぼパスしてしまいます。いわゆる「お役所仕事」になっていた可能性は否めないかと。

さらに今回の場合、エスカレータという公共設置されている機器の問題から発生したものなので。
「想定外」で終わってしまうんでしょうねぇ。

エスカレータ製造メーカー

どうも、5月に名古屋の地下鉄で発生した事故と同じメーカなのだそうですが、あれは結局破損事故という結論に至ったようです。今回もそうなる可能性が高いような気がします。

乗っていた人の量も態度もスゴかったので、想定外といえばそうですが、会場の同社製のエスカレータは以前から高負荷による停止のトラブル(オーバーヒート?)は発生していたようなので、その点を考えると構造上の問題はあると思います。

同じロングエスカレータでも国内メーカー製とは明らかにトラブルも多いような気がしますし。
たとえば、JR東京駅の地下ロングロングエスカレータなんか、よっぽど過酷な環境だと思いますが、止まったとか逆送したとかいう話を(皆無ではないのかも知れませんが)あまり聞いた事がないのを考えると、国の安全基準は満たしているのかもしれませんが、性能は劣ると言わざるを得ません。

これも企業の根幹となる姿勢にかかわるところなので、それでよいというのであればそれでよいですが、このままだといずれ綻びが生まれ、エレベータ事故の時と同じ事態になりますよ。ほんとに。

イベント主催者(というか主催企業)

実行委員会からのアナウンス記事は一切ない。
というか、日々のアナウンス項目なんてなかったり。 主催者として、事故原因についての状況説明やお詫びもしくはお見舞いの記事をすぐに掲載できないというのは、時代の先端を担う企業の態度しては、ちょっとどうかと思ったりします。
企業コンプライアンスとか市民の中にある企業としての立場がなにかと話題となる中、 こういうの事態における対応はもっと敏感になったほうがいいと思います。
ただでさえ、最近の消費者は文句が多いんですから。

それに「こんなことになるとは思っていなかった」みたいな言い訳したら、どれだけ自分のイベントを過小評価しすぎているんだとしか言えません。というか、考えてなさすぎ。
自分の組織が仕切っているものも見えないなんて、イベント主健の資格なん てありませんよ。
そんときはイベントやめて、とっとと一介の玩具メーカーに戻ってください。

個人的には以前、日程が施設側理由で変更となった際、ホームページ上にデカデカと「施設側の所為でこうなった。うちは全然悪くない」みたいな態度を示すような主催者様が、今回に限ってなーんにも書かないのって、やっぱ落ち度を感じているからであって、なんかオカシイなあと思ったり。
あの時も「こんな事をネットで公然と書くような会社なんだぁ。もっと言い方とか場面とか気にすべきだろうに、節操ないなあ」とは思いましたが。あ、ちょっと感情的でしたかね?

施設側

動線計画やらスタッフのポスト数とかは、それなりに確認すべきなんだと思いますが、 どうも相変わらず、会場の稼働率ばかり考えていて、実際は規定が守られているかを確認する程度の役所仕事の動きなんですよねえ。
箱貸しの契約が済んだら、あとは基本主催者の責任なんでしょうか?

ここ数年で、ようやくイベントの規模やらなにやらを色々と見ているようですが、どうも特定のイベントだけを見ているようで、その他の即売会系の情報に疎くないでしょうか?

6月の例大祭もそうだったのですが、もっとちゃんと有識者(情報を知りうる第三者)と情報交換していれば、トラブルを未然に防ぐことはできたと思います。
まぁ、年に回数をこなしてない即売会が、東京有数の規模を誇るビックサイトで開催するというのは、大抵箱の大きさの問題で他の会場では収容できないためと見て、一概に警戒したほうがよいと思いますがね。
特にワンフェスの主俺者は、以前の態度を見るかぎり、相当の「わだかまり」があるようですし。

まぁ「事故起こしたら、その主催者には会場を貸さ ない」という理屈でいくのであれば、それはそれで企業の考え方だとは思いますが、どうでしょうかね。

最近オリンピックに出場するサッカー選手がよくインタビューで言ってるじゃないですか。「当日までにもっと、みんなとコミュニケーションをとっていきたいと思います。」 とかなんとか。 あ、そんじゃあサッカーの日本代表が弱いのは、コミュニケーション不足だからか…というのは話から脱線。。。すみません。

警備会社とか運営業務委託先とか

人件費請求するのもいいですが、「こいつはヤバいなあ」と思ったら、主催者とか施設側に提案すべきだと思いますがね。
ぶっちゃけ、そこにビジネスチャンスがあると思うんですが。。。

主使者や施設側の所為で警備会社まで警察にしょっ引かれては、たまったもんじゃないと思いますけど。

というわけで、主使者・施設側・警備会社のまあ、共同責任ですね。
ちなみに、あんなヒドい動線を引いたのは、どこのどなたなのでしょう? 私ならあんな動線を引いた時点で「お話になりません」とちゃぶ台返しますな。
わかる人が見れば、あんな動線、火を見るより明らかだと思います、が。
私がこの会社の上司なら、事故が発生した時点で、運営者は即刻クピ。
あと、上司も管理責任で減俸・降格。
だって、客商売で客の(態度はさておき)安全を軽視するような 行為は、絶対に許されませんよ。

参加者

今回の一般参加者。群集心理も働くし、「バナナの前のサル」状態なので、まあ仕方ないのかも知れませんが、とりあえず「ちょ、お、落ち着け」つて感じ?
とはいえ、何を言っても仕方ないので、ちょっとコメント投げやり気味。
だって今の人達って、なに言っても聞かないだろうし、自分の目的の物が買えなかっただけで、すぐに主催者や出展者に文句や苦情を言いにくる始末。

まあこんなんだから、事故でイベントが開催できなくなっても、その場の不平不満は言うだろうけど、2ちゃんねるで書き殴るぐらいで、あんまり感情とかないんだろうし。
そんな人ばかりだとは思いませんが、ほとんどそんな人なんだろなぁと、思ったり。

昔の参加者に比べて、苦労と手間がかかっている割に参加者の質が変化(低下?)しているのは、昔からやっているイベントの主催者はみんな感じている。
そんなのを相手にしているのだから、イベントそのものに対する主催者やスタッフのやりがいみたいなものも低くなってしまい、全体的にモチベーションが上がりにくいというのも事実。

んで、私の考え。

一般列の先頭は基本的に走る可能性も高いです。

この場合、平地は3~4列で作成し、エスカレータで無理矢理2列にするという方法が考えられるが、この場合エスカレータ手前で「じょうご状態」が発生し、導線狭くなる状態でエスカレータに人が乗ることになる。これによって、エスカレータに必要以上に人が密集した状態で乗車することになってしまう。

逆にエスカレータと同じ2列で列形成した場合、今度はエスカレータまでの列を動かした時点で、列が間延びしてしまう、その結果、人の心理によって前が空いている→空いている空間は早足で詰めるという循環を生んでしまい、結果的にエスカレータに人が走り乗る事になる。
その結果やはりエスカレータが密集してしまう。

この可能性を踏まえると、動線の途中でエスカレータの存在は何をどう考えても、ボトルネックにしかなりません。

そんなわけで基本的に一般入場動線、しかも先頭列にエスカレータは使うことはあり得ないです。
そもそも先頭列はあらかじめホール入口前に設置しておくべきですし。
一般列の先頭が会場入口に接し、そこからエスカレータなどを使用せずに、一般列が待機場所まで完全に繋がる動線を作成すべきではないかと。
ビッグサイトにおいて、そのような動線を形成することは不可能ではないと思われますが。
まぁ、ワンフェスのブース構成がわからないので、微妙ですが。

それとは別に、エスカレータそのものが高負荷で非常停止するという事情は施設側は過去の経験上知っているはずであるし、警備やイベント運営者もその点は想像すれば容易で気づくことができるはずかと。