月: 2020年7月

  • 外壁塗装の記録

    我が家の外壁塗装しました。

    我が家はいわゆる「借家」なのですが、築20年以上経過し、建物の傷みもかなりでてきました。

    以前は定期的にといいますか、もう少し管理が行き届いてたらしいです。

    今も不具合の都度、管理会社(不動産屋)⇒大家(オーナー)へ修理などを相談することはできるのですが、不動産屋自身の高齢化とか、大家さんも旦那さんが逝去⇒奥さんがオーナー相続とか、その過程で、管理が行き届かない(言わないと修理とかしてくれない、配慮が足らない)感じになってしまいました。

    しかも数年前、ちょっと精神的にアレな方が隣の借家に入居し、そのトラブル関係で当初予定していた修繕ができなかったという事情もあったり。
    結果的に器物損壊騒ぎ(警察沙汰)とかトラブル起こして早々に退去されましたが、数年間修繕が不可能になってしまい、その流れで今まで来てしまったので、かなり傷んできました。

    ちなみにマンションの場合、世帯数や管理費の兼ね合いで、それなりに管理されるとは思います。
    でも貸家の場合、築年経過するにつれ、わりと「適当な感じ」になってしまうのは、よくある「流れ」のようです。

    築年も20年を超え「それなり」にボロいのと、店子としても大家の方針にまで口を出す立場にはありません。
    とはいえ修理しないなら、「自腹で修理するから家賃下げろ」とか、色々な相談することになりますが。

    そのような形で、空白の放置期間が続いてしまったのは不幸でしたが、外壁(サインディング)の塗装は完全に剥がれてしまい白い粉が吹いてるし、継ぎ目部分の劣化もヒドい。
    ベランダ部分も防水劣化によって外壁隙間などから雨水が浸入してしまい、内部の部材が腐って軋んだり、外装の隙間から雨水が滴る有様。
    ようやく本格的に修繕してもらえることになりました。

    ちなみに2社とも春先に見積もりしに来ました。
    店子なので見積額自体は聞きませんでしたが、両社とも流石に傷みが激しいので「それなりの金額になる」との事。

    というのも、屋根や外壁の修繕(補修)や塗装自体だけであれば、そこまで高くないらしいのですが、ベランダの腐食部分については、大工工事や防水工事がかなり必要で、結果的に塗装工事並みの追加料金になってしまっていたようです。

    工事は、材料費+工数(人日)が基本で、プラス補修箇所や塗装などの難易度や工事日程、時期などが更に加味するそうです。

    以下、作業の流れ

    足場形成

    今回は足場専門の業者が来ました。
    今回の塗装業者さんは、自前で足場も組むらしく、そのほうがコストも下がるみたいですが、今回は大工作業が入る関係上、専門業者の足場にしたようです。
    責任や安全面からして、これは仕方のないことかと。

    高圧洗浄

    塗装前に外壁や雨樋いのゴミを除去するため、高圧洗浄機で建物全体を清掃するのですが、これが恐ろしく汚い。
    長年の泥を落とすのもそうですが、雨樋や屋根には風雨に含まれる砂などによって泥が定着してしまい、このヨゴレで窓や玄関テラスの床面が泥だらけ。

    たとえ大きく壊れてなくても、定期的に洗浄や修繕するのは、建物のメンテナンスコストを下げるメリットだけでなく、居住者の健康を維持するうえでも、必要なんだそうで。

    ちなみに我が家の近隣宅は敷地も広く、その庭は「ちょっとした林」と言ったほどの大きな木が何本か植えられてます。
    その近隣宅も、以前は季節毎に選定や伐採が行われていたのですが、高齢が理由は定かではありませんが、いつの間にか剪定されない期間が生じたうえに、ようやく剪定かと思いきや、大木を幹の途中で伐採し、伐根まではしませんでした。
    その影響で、中途半端に残された部分から大量の枝葉が暴れ出てしまい、樹形が悪くなったうえ、当方の敷地にまで枝葉が伸びる伸びる。
    しかも雑草のツタまで暴れた枝葉が伝ってきて、最近はこちらで暴れ出てきた枝葉を剪定する始末。

    このような理由から、我が家には枯れ葉なども降り注ぎ、それらが雨樋を詰まらせたり、屋根に付着することもしばしば。

    また、泥やホコリが建物に付着すると、そこにカビや雑菌が付着、増殖することになり、それが害虫などのエサにもなる。
    たとえ外壁とはいえ、建物を綺麗にしておくメリットは、それなりにあるそうです。

    外壁の目地・破損補修・防水工事

    現在の外壁建材は、外壁に隙間ができにくくするような工夫が為されているものもあります。
    ところが当方借家の外壁は、築年時期や当時予算などの理由で、当時の一般的なサイディングを利用したものでした。
    このタイプのサイディングは、いわゆる石膏ボードに塗装を施したようなものなので、経年劣化によって塗装が剥がれ、石膏材も痩せて、外壁材同士の間に隙間ができやすいという欠点があります。
    この隙間を防ぐため、専用のコーキング材やガスケットなどの目地材で塞いだりするのですが、この目地材自体も劣化します。
    まずはこれらをコーキング材などで補修していきます。

    大工工事

    併せて、ベランダの水漏れ腐食破損も補修します。
    こちらは大工さんによる別作業ということで、腐食箇所の撤去など木材の交換や補強を行います。

    ちなみに当方のベランダは、いわゆる「物干し台」のようなステンレスの骨組みでできているような簡易的なものではなく、建物と一体となったベランダです。
    なので、ベランダ枠も建物と同じ外壁材や木造で、梁がベランダ側面まで延長されてたり、垂木もすべて木材。その上にステンレスの鉄板を用いて防水処理された床面が貼られて、ベランダを形成しています。
    ところが、ステンレス板の継ぎ目の防水処理が不十分だったり、「撓み」が生じて水が溜まりやすい箇所ができていたことが重なり、外壁材などの隙間も相まって、腐食や水漏れを生じてしまったようです。

    もともとこのベランダ、屋根の出っ張りが少ないうえ、近隣宅に大きめな樹木があるため、落葉なども頻繁で排水ドレンも詰まりやすいです。

    数年前の大雪の際は、ベランダ内側に大量の雪が積もったうえ、屋根からの落雪も重なり、重量的にかなり危険な状態に。
    慌ててベランダの雪をすべて除雪、1階に落とす作業をしたことがあったり。
    あの時はスゴかった。庭に降ろした雪は、日当たりの影響もあってか、融けきるまで1ヶ月ぐらいかかったと思う。

    いよいよ塗装

    工程はこんな感じ。

    マスキング⇒下塗り⇒上塗り

    この工程を

    「屋根+側面3面」と「残り1面」

    で時間差で行う感じ。

    作業自体は順調だったものの、予想以上に室内へのシンナーというか塗装臭がハンパない。
    当方は自宅でも仕事をしてるのですが、今回、日によっては近所の喫茶店やファーストフード、ファミレスのお世話になることに。

    今回の外壁塗装、最初は梅雨の真っ最中で、洗浄から塗装までの間、1週間近く作業できず、梅雨が明けた途端に、30度以上の猛暑が連続するという、業者にはかなり過酷な環境。
    塗装作業の兄ちゃんには頭が下がります。
    なんどか飲み物とかアイスを差入れ。

    発生したトラブル

    エアコンから水漏れ

    外壁に近接している室外機が塗装の邪魔になるため、動かしたのはよいけれど、配管を適切に曲げなかったため、ドレンの排水が詰まってしまい、室内機から水漏れ。
    幸いすぐに気付いたので、急いで配管を適切に曲げたので被害は少なかったけど、帳簿が浸水。
    これきっとカビるなぁ。

    庭の植物が枯れる

    まぁこれはある程度想定してたのですが。
    足場を組んだり、塗料の飛散防止用ネットなどを設置した関係で、植物が日陰になったり、半日陰の植木鉢が日なたに移動したりして、植物が大変なことに。
    もともと狭い庭に、立派な足場を無理矢理組んだため、気のメンテどころか水やりもままならなくなってしまい、かなりの植物が枯れてしまいました。

    まぁ、もともと今シーズン「庭は頑張らない」つもりだったので、ある程度は許容できるんですが、作業の過程で、植木鉢がひっくり返されたり、しかもそれを放置された状態になったり。
    業者も割と雑な対応で困った。

    うちはある程度「割り切って」いたので、別にいいけど、他の家でもこんな事したら、クレームもんだと思うんですが。

    ちなみに、足場やシートを設置していた所為か、いつもの夏より雑草はかなり少なかったです。特にイネ科の雑草がほとんど発生しなかったのがよかった。

    最初の高圧洗浄が雑

    最終的に塗装された外壁はキレイになったのですが、最初の洗浄作業がメチャクチャ「雑」。
    窓ガラスや網戸はもちろん、窓枠のレール部分に大量のゴミや泥が付着。

    まぁクリーニング業者じゃないし、塗装しないサッシ部分なんか「知らん」のかもですが、それにしても泥だらけでヒドい。
    中には塗料の飛沫が飛んでたりで、最後の点検があまりにも「雑」。

    結論

    うちは賃貸なので、外壁塗装はオーナーや管理会社にやって「貰っている」という、とても「ありがたーい」立場なので、別にいいのですが。
    窓拭きや網戸・窓枠の洗浄など、余計な作業は増やしてほしくなかったなぁ。