- 非出会い系:児童被害の7サイトを健全認定 監視機構(毎日新聞)
まぁ、EMA の発言はインタビューの一端に過ぎないとは思うので、これだけで判断するのは難しいが、記事の内容だけでは「コンテンツを提供する会社は悪くなくて、利用者が悪い。」という考え方もできてしまう。で、そんな道理のままでいいのか?
コンテンツを提供・運営する会社は、コンテンツ上で行われるコミュニケーションの健全性は常に監視すべきであり、それがコミュニティの健全性を維持するきっかけともなると思う。
確かに、コストのかかる分野ではあるが、健全性やコミュニケーションの品質を損なう行為を見過ごすということは、牽いてはサービスの品質を落とす結果にもなりかねない。
ユーザの多様さは必要だとは思うが、リアル社会における秩序が及ばない事が多いネット上では、それに携わる者、特に生業としている者の責務はあると思う。
そもそも、コミュニティを作って「あとの自治は自分達でやってね」なんて方法で、品質の良いサービスを提供・維持できるとは思えない。それはリアルな社会において、その歴史が証明済(イラクとかイスラエルとか)。
たとえば、違反報告をユーザに求め、それを監視システム、利用者と運営者が強調したシステムにするというのは、それほど敷居の高い行為ではないと思うが。
ちなみに、私もサービスを提供する立場にあるのだが、ネットサービスにおいて無秩序なものを情報として提供したいとはあまり思わない。コンテンツとして情報の品質は必要だと思うし、秩序も必要だと思う。
確かに発想の足枷になってしまうかも知れないし、さじ加減も難しいとは思うが、そこは運営者・利用者の議論を経れば、きっと乗り越えられると思うし、そこからサービス提供者の想定を超えるような新たな発想やビジネスチャンスが生まれるかもしれない。
どちらかというと、そっちのほうが物事が発展するうえでの、クリティカルパスだと思う。
逆にそこで新たな発想・発展が生まれなければ、そこまでのコンテンツだったという事になる。
そういう感じで、前向きに考えたいなぁ、と。