- ゆうパック遅配騒動、透けて見える「組織力と政治の問題」(日経ビジネスオンライン)
個人的に東京~沖縄の荷物を送ることが多い関係で、ゆうパックはよく利用する。
てか沖縄は、もともと宅配事業そのものがヨワくて、今でこそ配達時間は変わらなくなってきたが(あ、離島は別ね。)、昔はゆうパックのほうが届くのが速かった。そして今でもゆうパックは他社よりも安い。それに、郵便用に確保していた航空コンテナの「空き」をゆうパックに振り替えるなど、弾力的な運用が可能なため、他社よりも安定した輸送が確保されている。まぁそもそも、東京沖縄間の航空便取扱量そのものが他の宅配業者よりも圧倒的に多い。そんな関係で郵便局のポテンシャルは、こと沖縄では十分に発揮できているような気がする。
本当に個人的な話ではあるが、今回の出来事なんかで、ゆうパックが槍玉にあがったり、自分の荷物は遅れるのは、とても心が痛む。
まぁ、一過性の出来事であればよいのだが、赤字が膨らんで破綻するのは本当に困る。特に沖縄方面便の宅配便は、ゆうパックと他社便では数百円から数千円の差で異なるので、痛手はかなり大きい。
普通の企業では、経営と現場とか中央(本社・本店)と現場とかの2大攻防ではあるが、郵便の場合はそこに政治・官僚という三層構造の攻防がある。
しかも、政治家は自分の知っている事だけで推し量り、それを無理やり通そうとする。
もちろん政治と官僚によって、今の郵便事業は生活を便利にしてきたが、それ以上に国民への「負債」を積み上げてきた。
無論許容できる負債であれば誰も文句は言わないだろうが、時の政治や官僚によって、負債を膨らませたのも事実。
結局、無駄な債務を国から切り離すために公社→民営化となるのだが、それをまた政治によって翻弄させようとしている。
総合的な経営判断ができない政治家や官僚には早々にご退場いただきたいものだ。
ちなみに、こんなビジネスモデルはいかがだろうか。
- 配達困難地域の配達事業→公社化(個人向け宅配事業にかぎり、民間業者の配達も請け負う。それぐらいの事業規模。内務の一部は福祉事業。)
- 輸送税の導入(一律課税)→公社の財源。(いわばユニバーサル税? 現在は通信にもユニバーサル料金なるものを取ってるし。)
- 現郵便局は配達業務を除く郵便業務と、地域金融事業のみを請け負う。保険は現契約のみとし、原資が一定額以下になった時点で民間保険会社に経営売却する。
…とまぁ、素人の発想なので魔に受けないでください。
たんなるアイデアですから。
地域格差をなくすべきというのであれば、国レベルでその部分だけ支援すればよいと思う。
それにしても……マンゴー、腐る前に届くといいなぁ。