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  • 年収500万にするには

    ちょっと下世話な話ですみません。

    同人誌の委託通販専門の書店を考えたとして、ちょっと計算してみたくなったので、やってみた。

    自営業で年収 500 万にするには、設備投資とか維持を考えて年間 1000 万は売り上げないと駄目と考えて計算。

    設備維持費で200万なんて数字は、本来あり得ないんですが。
    まぁ単純計算したいので、200万以上の維持費がかかった場合、年収で相殺と考えてみましょう。

    1000 万 ÷ 12 ヶ月 = 1ヶ月あたり、およそ 83 万円(3,333)

    単純計算で、これぐらい稼ぐ必要がある。
    さらに1ヶ月 83 万稼ぐには、1ヶ月の終業日数 20 日と考えて、

    約 83 万÷ 20 日 = 1日あたり、およそ4万2千円

    稼ぐ必要があるということになります。

    ここで、本の利益を考えてみる。
    1冊あたり 150 円くらいの利益が得られるとして、

    およそ4万2千円 ÷ 150 円 = 1営業日あたり約 277 冊

    売り上げなくてはならない、という計算結果になりました。

    これはつまり

    約 277 冊 × 20 日 × 12 ヶ月 = 年間およそ66,666 冊

    売り上げないと駄目。
    単純に考えると、約 300 冊を1年で売れるサークルの同人誌を

    20日 × 12 ヶ月 = 240アイテム

    集めないと駄目という事。

    これでサークルの当たりをつけてみる。

    サークルからしてみれば、即売会で売るののと何店か委託を出す事のが普通。という事は 300 冊売れる同人誌は、ざっと 1500 冊は刷っているというあたりが妥当かな。それで仮定してみる。

    つまり、1種類あたりの総刷り部数 1500 冊、そのうち 300 冊の委託を引き受けて、しかも1年で売り抜ける位の人気サークルじゃないと駄目なわけ。。。

    1サークルあたり年間3アイテム委託を受けられるのであれば、最低でも約 80 サークルは集める必要がある。
    しかも、事業を進める限り永遠に必要なわけで。。。
    そんなのはおそらく無理なので、実際には数百サークル集めなくてはならないという事。

    かーなーりー荒い考え方なのですが、オンライン本屋だけ、しかも本の収益だけで食っていくのは、結構大変なことが判るかと。
    ちなみに1種類あたりの総刷り部数 1500 冊の同人誌を1年で売り切れるサークル、しかもそれを年3回も出しているサークルって、日本全国に 1000 サークルもあるのかなぁ。

    ちなみに、人件費。
    バイト君を雇ったとして、1人あたり月5万なら、

    5万 × 12 ヶ月 = 60万

    が必要。そのぶん、さらに本を売り上げなくてはならなくなる。

    ちなみに 500 万っていう年収。
    月給 12 ヶ月+ボーナス3ヶ月の 15 ヶ月で割ってみると、

    500 万 ÷ 15 ヶ月 = 1ヶ月の給料、およそ 33 万円

    さらにここから税金やなんやらで控除されると、手取りは25万位…か? 少な。

    うーん、どんなもんでしょ?

    ここまで頭を巡らせてみて、個人的には「割に合わない」という判断。
    まぁ、経費をできるかぎり縮減したり、同人書店は一般的に利益を上乗せするため、この計算が正しいとは思ってませんが、脳内シミュレーションとして、そんなに間違ってはいないとは思うし、割とシビアなのは変わらないと思います。

    まぁこのビジネスに「生きがい」を感じられる方もおり、その人にはプライスレスな部分もあると思いますので、あくまで個人的な見解ということで。