自分自身、正しい日本語を使えているとは全然思ってませんが、日本語の使い方・言葉遣い・メール内での表記など、結構凄い状態にになっていますな。
「致します」「させていただきます」
最近、よく駅で「この辺でドアを閉めさせていただきます」というアナウンスを良く耳にする。
誰が(どこが)使い始めたのは知らないが、これ、はっきり言って、注意を促しているアナウンスには全然聞こえない。
まぁ「この電車はそろそろ発車しますので、事故防止のため『この辺でドアを閉めさせていただきます』」という意味で使い始めたのであれば別にいいかも知れませんが、価値のある、効果のあるアナウンスとは全然思えない。
注意を促すのであれば「ドアが閉まります。駆け込み乗車はおやめ下さい」でいいじゃないかと思んですが。
確かに公共交通機関はサービスも必要なのかも知れないけれど、事故防止や「公共性」という観点からも、職員と利用者は対等な立場であるべきだと思う。
当然、そう言う意味でも言葉遣いは「自分と見ず知らずの他人」という位置づけで「です」「ます」の一般的な丁寧語を使うべきかと。
それに、特定個人を対象にしていない以上、事故防止や「公共性」を重視したアナウンスをすればよいのではないかと。
「~様」と「~殿」、「お疲れさま」と「ご苦労さま」
いわゆる「目上」「目下」の関係で使い分けるべき言葉ってやつですが、まぁ最近の学校や家庭ではちゃんと子供に教えないので、知らない人も結構多い。しかも「目上」の人も「目下」の人もお互い使い分けを知らないので、結果あんまりトラブルにならない。なんとも駄目駄目な昨今の日本なのですががが。。。
でもね、この人は「知識があるな」とか「教養があるな」、「ちゃんと躾をされているな」と言った部分が判る人には判るので、ちゃんと使えるようになっておいた方がよいと思います。
こういう「言葉遣い」に端を発する正しい日本語は、自ら知識として読むだけでなく、学校や家庭での訓練・しつけの過程で身につけていくものだと思う。
昨今の社会はその過程自体が喪失しているので仕方ないのかも知れませんが、かと言って、言葉遣いを指摘された際に「逆ギレ」しないほうがよいかと。
自らの知識・技量のなさを真摯に受け止め、正しい言葉を使える人になってもらいたいものです。
- 上下意識薄い?上司に「ご苦労様」…文化庁国語調査(読売新聞)(記事削除)
7月28日付・編集手帳(読売新聞)(記事削除) - 平成17年度「国語に関する世論調査」の結果について(文化庁)(ページ削除)
- ご案内「致します」と「させていただきます」とではどちらが正しい?(スペースアルク、日本語・日本語教師(記事削除)、日本語Q&A、ことばの使い方(社会言語学・敬語))
- 「お疲れさま」と「ご苦労さま」第1回、第2回(はたらこねっと、ぶろぐdeはたらこ)(記事削除)