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  • Google ドライブ共有フォルダの仕様変更

    別の場所で案内用文章として作成したのですが、有用そうなネタなので、一部加筆のうえ転載します。


    Google ドライブで Google スプレッドシート、ドキュメント、スライドはじめとした色々なファイルを共有されている方には、かなり大きな仕様変更。

    ちなみにこの修正は、今年の2月頃にアナウンスが予告されていた物であり、計画的な実施の一環になります。
    (でも、半年後にいきなり仕様変更っていうのが、さすが欧米らしいというかw)

    これによって、今まで参照できていたファイルが急に参照できなくなるなどの影響が発生する。

    • 共有設定は「親フォルダのみ」になります。
    • ここでいう「親フォルダ」とは「=Googleドライブ上の「マイドライブ」直下」いう意味ではありません。あくまで相対的な「親子関係」の話です。具体的には以下。
    • 【例1】「マイドライブ」-「フォルダ1(共有設定)」-「フォルダ2(別の共有設定)」-「フォルダ3」としている場合
    • 「フォルダ1」が共有の「親フォルダ」です。
    • 「フォルダ2」の「別の共有設定」は削除されます。
    • 「フォルダ2」「フォルダ3」は、「フォルダ1」の共有設定の影響下に入ります。
    • 【例2】「マイドライブ」-「フォルダ1」-「フォルダ2(共有設定)」-「フォルダ3(別の共有設定)」-「フォルダ4(さらに別の共有設定)」としている場合
    • 「フォルダ2」が共有の「親フォルダ」です。
    • 「フォルダ3」「フォルダ4」の「別の共有設定」は削除されます。
    • 「フォルダ3」「フォルダ4」は、「フォルダ2」の共有設定の影響下に入ります。
    • 共有フォルダ内に保存しているファイルに設定している権限設定も、この仕様変更の影響を受けます。
    • 【例3】「マイドライブ」-「フォルダ1(共有設定)」-「ファイル(別の共有設定)」としている場合
    • 「フォルダ1」が共有の「親フォルダ」です。
    • 「ファイル」の「別の共有設定」は削除されます。
    • 「ファイル」は、「フォルダ1」の共有設定の影響下に入ります。
    • 【例4】「マイドライブ」-「フォルダ1」-「フォルダ2(共有設定)」-「ファイル(別の共有設定)」としている場合
    • 「フォルダ2」が共有の「親フォルダ」です。
    • 「ファイル」の「別の共有設定」は削除されます。
    • 「ファイル」は、「フォルダ2」の共有設定の影響下に入ります。
    • 【例5】「マイドライブ」-「フォルダ1」-「フォルダ2(共有設定)」-「フォルダ3(別の共有設定)」-「ファイル(さらに別の共有設定)」としている場合
    • 「フォルダ2」が共有の「親フォルダ」です。
    • 「フォルダ3」「ファイル」の「別の共有設定」は削除されます。
    • 「フォルダ3」「ファイル」は、「フォルダ2」の共有設定の影響下に入ります。
    • 【例6】「マイドライブ」-「ファイル(共有設定)」としている場合
    • 影響なし。
    • 【例7】「マイドライブ」-「フォルダ1」-「ファイル(共有設定)」としている場合
    • 影響なし。
    • ある意味「シンプル」になります。(つまり「複雑な共有設定」ができなくなることを意味します。)
    • 「編集者」の権限が見直され、「編集者」が「共有設定の変更」や「他のユーザを追加する」ことができなくなります。
      • 共有フォルダ云々の話とは別の機能変更です。上記【例6】【例7】のようなファイルについても影響します。
      • これにより、ファイルやフォルダの共有設定は「所有者(オーナー)」以外、変更ができなくなります。
    • この仕様変更は即時段階的に実施され、10/8までにすべての利用者に適用される予定です。
  • メーリングリストを別サービスに置き換えるための課題

    Line や Slack などのサービスを利用する?

    そのためにはまず、サービスの「将来性」を見極める必要もあります。
    たとえば長期利用可能か、一般的に認知されているか、など。
    近い将来にターミネートを迎えるサービスは勿論、無料⇒有料化されてしまうとか、制限が厳しくなるようなサービスはもちろん、サービスが社会的に認知されていること、「知る人ぞ知る」というようなサービスも選択は困難。

    あと大きな問題として「費用」。
    そして便利なサービスを利用するためには、有料サービスが「壁」となってしまいます。
    たとえ月々 500 円でも、100 名だと5万円、年間 60 万かかるようなランニングコストを支払うことになります。

    無料サービスだけで運用することも、ある程度は可能かもしれません。
    しかしながら、履歴が検索できない点をはじめとする制約が壁になったりします。
    無理矢理利用するために、トリッキーな運用をするのも、管理が煩雑になることだってあります。

    引き続きメーリングリストサービスを利用する?

    急場を凌ぐ意味で、引き続きメーリングリストサービスを利用するのもアリです。
    盲目的にメーリングリストを重宝している会社も多くあります。

    しかしながら様々なSNSが台頭してきた社会において、メーリングリストは最早レガシーなシステムとして位置づけられています。
    実際、Webサービスとしてメジャーなのは、もはや「Google グループ」だけになってしまいました。
    無料で提供されているサーバソフトウェアも、メジャーなものは fml など、選択肢が限られてます。

    このような選択肢の少なくなりつつある状況を考えると、メーリングリストの将来は暗く、利用できなくなるのも時間の問題かも知れません。

    それに、大量のメンバーにメールをばらまくこのシステムは、

    • メールは、すぐに埋もれてしまう。
    • 埋もれないよう、受信者が努力する必要がある。
    • 一度埋もれたメールを探すためには、手間がかかる。

    というような感じで、利用者にコストやリスクを負わせてしまいます。
    またウイルスやSPAMメールをばらまく機能として使われることもあり、通信業界でも度々問題視され、今後メールフィルタリングの対象となる可能性だってあります。

    しかもメールリストによる情報伝達は、情報を受け取る側の意識として、たとえ重要な内容を含んだものであっても「ダイレクトメール」扱いになってしまう傾向があります。
    つまり優先順位が低い扱いとなってしまう、「訴求力に欠ける」というのが実状だと思います。

    メールでの情報伝達というのは、正直なところ限界にきつつある思っております。
    Slack をはじめとした、全く別のSNSサービスを利用するような「前向きな検討」をするほうが、健全な気がします。