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  • メーリングリストを別サービスに置き換えるための課題

    Line や Slack などのサービスを利用する?

    そのためにはまず、サービスの「将来性」を見極める必要もあります。
    たとえば長期利用可能か、一般的に認知されているか、など。
    近い将来にターミネートを迎えるサービスは勿論、無料⇒有料化されてしまうとか、制限が厳しくなるようなサービスはもちろん、サービスが社会的に認知されていること、「知る人ぞ知る」というようなサービスも選択は困難。

    あと大きな問題として「費用」。
    そして便利なサービスを利用するためには、有料サービスが「壁」となってしまいます。
    たとえ月々 500 円でも、100 名だと5万円、年間 60 万かかるようなランニングコストを支払うことになります。

    無料サービスだけで運用することも、ある程度は可能かもしれません。
    しかしながら、履歴が検索できない点をはじめとする制約が壁になったりします。
    無理矢理利用するために、トリッキーな運用をするのも、管理が煩雑になることだってあります。

    引き続きメーリングリストサービスを利用する?

    急場を凌ぐ意味で、引き続きメーリングリストサービスを利用するのもアリです。
    盲目的にメーリングリストを重宝している会社も多くあります。

    しかしながら様々なSNSが台頭してきた社会において、メーリングリストは最早レガシーなシステムとして位置づけられています。
    実際、Webサービスとしてメジャーなのは、もはや「Google グループ」だけになってしまいました。
    無料で提供されているサーバソフトウェアも、メジャーなものは fml など、選択肢が限られてます。

    このような選択肢の少なくなりつつある状況を考えると、メーリングリストの将来は暗く、利用できなくなるのも時間の問題かも知れません。

    それに、大量のメンバーにメールをばらまくこのシステムは、

    • メールは、すぐに埋もれてしまう。
    • 埋もれないよう、受信者が努力する必要がある。
    • 一度埋もれたメールを探すためには、手間がかかる。

    というような感じで、利用者にコストやリスクを負わせてしまいます。
    またウイルスやSPAMメールをばらまく機能として使われることもあり、通信業界でも度々問題視され、今後メールフィルタリングの対象となる可能性だってあります。

    しかもメールリストによる情報伝達は、情報を受け取る側の意識として、たとえ重要な内容を含んだものであっても「ダイレクトメール」扱いになってしまう傾向があります。
    つまり優先順位が低い扱いとなってしまう、「訴求力に欠ける」というのが実状だと思います。

    メールでの情報伝達というのは、正直なところ限界にきつつある思っております。
    Slack をはじめとした、全く別のSNSサービスを利用するような「前向きな検討」をするほうが、健全な気がします。