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WHITE ALBUM (アニメ)

まぁ一言で言ってしまいますと、「随分古くさいテイストのアニメだなぁ。」って感じなんですが。
そんなことは判りきって作られている物なので、敢えて突っ込んでも仕方ないかと。

元々は Leaf のエロゲーとして発表された作品で、しかも10年位前の作品です。
ただし当時としては、いわゆるノベルゲームのシステムはまだまだ新鮮で、かつシナリオの表現が特徴的であったため、さらにLeaf 作品の ToHeart の後発という事も相まって、爆発的な売り上げを叩き出したのは事実。

実際ゲームのシナリオ表現については、今回のアニメにも取り入れられており、より作品の印象を高めている。
このアニメの表現方法は、NHK「街道をゆく」で司馬遼太郎の朗読がある部分を、テキストスーパーで表示させたりするのと同じ表現方法。
最近のバラエティ番組でも、出演者のしゃべりをより印象付けるために多用されているので、それほど新しい表現とは言えない。
ただ、アニメでは作品の時代背景も相まってか、また、キャラクター自身の台詞だけでなく心情もテキストで表現し補完しているので、より深い効果を生んでいると思える。

ただし作品の舞台そのものが、いわゆる「国民的アイドル歌手」がとりまく世界の話なので、その点から作品の対象年齢が昭和40年代を中心とした世代となってしまっている事は否めないかと思う。
その点に関しても、おそらく作品として敢えてそのままにし、現代風のアレンジは殆どない。その特徴としてオープニングの部分なんか、まさに昭和のドラマのオープニング仕立て表現されていることから。それが色濃く出ている。

まぁ最近のアニメ作品は、ある程度市場規模を読んたうえで世間に発表されているので、それでも十分利益がでるのだろうし、実際オリジナル作品を知っている立場の人からしてみれば、その方がよいのも事実。
それにより若い世代でも、この表現に共感を覚え、追随する人は少なからずいるし。
そういう点から見ると、今回の作品は、今までの業界の手法の集大成であることは事実かと思う。

それに、こういうテイストの作品は、われわれ子供の頃からテレビあり、多様化された番組を見てきた者からしてみれば中毒のようなもので、忘れていた感覚が蘇るスッキリ感に抗うことはできないのかも知れません。

…なんかジジくさい話になってしもうた orz…

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