月別アーカイブ: 2024年6月

同人誌

「個人サークル」とは?

「サークル」というのは、もともと趣味や研究をする人の「集まり」を指すので、「個人サークル」というのは、相反する単語を繋げた、ヘンテコな言葉のような気がする。

この「個人サークル」という言葉。おそらく現代の同人誌(業界?)で生まれた言葉ではないかと思う。
もともと同人誌は、同じ趣味・趣向などを持つ者らがグループを設立したり、大学などのクラブ・同好会などの延長線で、集団からサークル活動が生まれ、それが主な流れとして捉えられたため、そこから「サークル」というものが標準的に使われ始めたのではないかと推測される。

もう一つは、この「サークル名」、好きな名前を付けることができるし、しっくりこなかったり、別の活動をするときは別の名前を付けるなど、商業的な意味を持つ「屋号」よりも、もっと自由度が高い。

そして、もともと同人誌活動は、別にグループではなく、個人でも制作・活動できる。
そう言った過程で「個人サークル」という言葉が誕生したのではないか思われる。

とはいえ、同人誌のサークルにおいて、本来の意味であるところのグループとしての「サークル」だろうが、「個人サークル」であろうが、同人誌の「読み手」としては別に変わらないのではないかと。

ちなみに「同人」という単語も、元々、その名の通り、同じ趣味趣向や志を持っている「グループ」を指すところから生まれた言葉だと思う。

ただ現在における同人誌における「同人」は、グループというか、同じ趣味趣向や志を持っている「人達」という、もっと漠然とした繋がりで指しているのではないかと思う。

選挙

基地問題や戦争問題を中心にしても、選挙には勝てない

各政党が普段から市民に対して、どのような活動と実績を踏んできたかの結果ではあると思う。
政治というのは、市民の支持を得られなければ、得票に繋げられないという、根本的な数の論理。

そんな中で、長年続いている基地問題を持ち出しても、市民生活に直結するような問題、雇用や物価、治安、福祉、医療など、市民生活に直結するような問題に対して、真摯に訴え、向き合ってきたのだろうか?
もしその実績があるのなら、それを前面に打ち出せていなかったのではなかろうか?

個人的に基地や戦争・平和問題に関しては、あまりにもメディア騒がしく、沖縄の日々の記事を見ても、大量に出てくる。
確かに重要な話題ではあるが、社会生活などの実情との乖離・違和感を、市民は感じているのではないか?

結局、そのあたりのバランスを欠いた県政を行ってきた結果ではないかと思う。
先の静岡県知事の件もそうだけど、意固地に拘るべき問題が何処にあるのか、見極めなくてはならない。

同人誌

駿河屋通信買取のポイント(2024年現在の追補・訂正)

たった数年の経過ですが、状況は変わってきました。
補填的な話として、記事を追加します。

こちらの記事は、数年前の記事「駿河屋通信買取のポイント」の補填版です。

必ず駿河屋の買取について、あらかじめホームページを確認し、取引のルールを十分に理解したうえで、この記事をお読みください。

買取事情は刻一刻と変化します。買取方法も含めて変わる可能性があるので、必ず駿河屋のホームページから最新の状況を確認のうえ、自己責任でお取引ねがいます。
当然の話ですが、取引上のトラブルがあったとしても、当方では一切関知しません。

検索するときは「セーフサーチ」機能に気をつけよう

最近、駿河屋の検索機能の「セーフサーチ」が機能強化された。
これはいわゆる「18歳以上ですか?」の Yes/No 選択とは別に、検索画面上にそもそも商品がヒットしてこないレベルの機能強化
つまり、この設定を正しく行わないと、検索そのものがヒットしない品物が出てくる。

この機能、おそらくセッションとかクッキーなどのインターネット・ブラウザにある一般的な仕組みを使っていると思われる。
そのためログインし直したり、駿河屋側の機能修正、セキュリティなど様々な理由によって、セーフサーチが有効に戻ってしまうことがある。
この点、注意が必要。(自分も最初これに気付かなかった)

「あんしん買取」は、色んな意味で「ほぼ絶望的」ではないかと。

実際に手持ちの同人誌・コミックス・ゲームソフトなどを「あんしん買取検索」で調べてみると判るが、買取金額欄は、ほぼ「メールにてお見積」。となる。
直近のものであれば、話は異なってくるのかもしれないが、数年以上前の作品となると、90%以上は「メールにてお見積」。

そしてこれはおそらく、ほぼ「0円買取」もしくは、それに近い「低額査定」と言う事を意味するのではないかと思われる。

こうなってくると、「メールにてお見積」を実際に依頼して買取の見積もり額を確認するしかない。
しかしながら、ダンボール1箱分の同人誌(数百冊)をすべて入力し、その結果が「送料無料+買取時の振込手数料」(概ね3,000円前後)に満たなければ、そもそも通信買取を依頼する意味はない。「選別⇒入力⇒発送」の労力を考えると、尚更。

ちなみに「あんしん買取検索」の商品詳細ページから「この商品の販売ページ」リンクを辿ると、在庫がある場合、その商品の「販売価格」がわかる。
たとえば、そこから「買い取り価格=販売価格の数%〜数十%」と推測するのもアリ。

ただし、たとえ駿河屋で現在販売されている商品であっても、古い商品(およそ数年以上前の商品)については、そもそも「在庫として抱えたくない」という考えもあるはず。

あと「大手サークルの同人誌だから」と言って、買い取ってくれるわけでもない。
結局のところサークルの人気度(列ができるサークルか)は正直あまり関係なくて、古書としての希少性と流通性が高いというバランスのとれた、つまり内容が販売者・購入者両方にとって魅力的な同人誌でないと、買取の値段は付かない。

(もちろん中には、超有名な雑誌に連載を持つようなプロの作家さんがアマチュア当時に出していた作品でもないような同人誌が、半ば伝説的に高額な買い取り価格のものもある。ただ、こういう同人誌は、あくまで例外的。)

それに、たとえイベント直後など一時的に買い取り価格が高騰することはあったとしても、そんなのは一時的だし、そんな目的で持ち込む人は、この世の中、たくさん居ると考えた方がいい。
店も、そんな目的で大量に持ち込まれてくる同人誌が、それこそ「全部売れるとは限らない」のは判っている。リスクを考え、在庫見合いでの査定(つまり「一定量以上は買い取らないor二束三文での買取」)になるのは、市場の理かと。

そんな様々な理由で、現時点で在庫のない商品であっても、販売価値の低い商品については「0円買取」「買取不可」となる可能性が高いと考えた方が良いという事になる。

(あと、ずいぶん前に買い取った商品が、いまだ数百円で販売されている可能性もあり、その場合、それらは「売れ残っている」と推測することもできる。)
そのような状況の商品を買い取ってくれる可能性は、ほぼ皆無ではないかと。

「重量ゆうパック」は不可

駿河屋が通信買取等で指定して配送業者である「ゆうパック」は、最大 30kg まで送れるが、うち 25kg を超える場合は「重量ゆうパック」というオプションサービスとなり、料金が一律 500 円以上の追加となる。
駿河屋は基本的に、この「重量ゆうパック」には対応していないため、注意が必要。

ちなみに、100 サイズのダンボール箱に同人誌をギッシリ詰め込んだ場合、かなりの重量になる。25kg はおろか、30kg を超える可能性もあるので、これにも注意。

B5 サイズの同人誌 100 冊の重さを参考に量ってみたのですが、およそ 10kg 前後と見てよいかと。

そして 100 サイズのダンボールを満載にすると、200 冊以上の同人誌が入るため、重量ゆうパックの重量すら超えてしまう可能性あり。
(そもそも 20kg を超えるてくると、運搬もかなり大変。手持ちは無理かと。)

「100冊≒10kg」は、あくまで自身が所有していた同人誌からの重量ではあるが、よほど厚めの同人誌が大量に含まれていない、一般的なページ数の同人誌であれば、そこまで個人差はないかと。

重さの体感したい方は、スーパーで 5kg の米を買ってください。4袋で20kg。

これとは別に、300 冊以上の本については発送前に連絡が必要で、いきなり大量に送ると、受取を拒否される可能性もある。
「あんしん買取」の場合は、見積もり時点で駿河屋も判るけど、「かんたん買取」でいきなり300冊以上は送らない事。

取引日数はかなり長い

取引開始から入金(買取終了)まで2〜3週間との案内が掲出されているが、場合によっては1ヶ月弱は見た方がよいかも知れない。
たとえばメディア(CDやゲームソフト)などや機器類は、内容や動作の確認が必要なうえ、「状態難」「セット品不足」など査定に手間取る。書籍や同人誌のようには簡単ではない。

しかも、それらを混載して送った場合、査定する担当者も複数に跨がる事に繋がるはず。
それだけで、かなり遅くなる原因になってしまう。

ちなみに同人誌だけ、商業誌(コミックス)だけという感じであれば、いわゆる「繁忙期」ではないとか、価値の高い品が混ざっている場合など、例外はあるものの、概ね2〜3週間程度で、すべての取引が完了できる。

逆にこの期間で取り引きが完了できない場合は、これらの例外や取引上の不備、査定に手間のかかるような品が含まれていた場合ではないかと。

少なくとも、店舗側が意図的に査定を遅らせるような事はないはず。
(そもそも、そんな事をやる理由がない。)

そもそも同人誌の買取は、値下り傾向。買取の労力が見合わない。

同人誌の話になるが、もともとコアな分野の発行物なのと、オタク文化の認知によって大きく裾野は広がったものの、昨今の趣味嗜好の変化、買取可能な同人誌古書店舗の減少、同人誌即売会という紙媒体のムーブメントの縮小によって、全体的に販売価格は下落傾向にある。

もちろん一部には高額な同人誌もあるが、商業誌のような市場流通品と異なり、古書としての査定はとても専門性が必要で難しい。
しかも大量発行・経年・ジャンルの流行変化などにより、価格の付けられないレベルの同人誌が大量にある。

このような状況を考えると、古い同人誌の売却で「思わぬ利益を出す」というのは、あまり現実的ではない。

駿河屋の編み出した「あんしん買取」は、買取店側の労力を緩和する素晴らしいシステムだ。
ただし逆を考えると、買取を依頼する側としてみれば、こちらであらかじめ検索によって作業する必要が生じる。

今回試しに100サイズのダンボール1箱分、およそ200冊強の同人誌を「あんしん買取」のためにパソコンで検索、入力⇒査定依頼してみたものの、それだけで6時間程かかった。
しかもこれは、あらかじめ事前に、ある程度サークル別に整理した状態の200冊超の同人誌の買取査定依頼でかかった時間。

実際に、これら同人誌(概ね2000〜2015年頃の男性成人向け中心)を「あんしん買取」で見積依頼してみたものの、およそ半分以上が「買取不可」となった。
(ちなみに「0円買取」も含まれていたものの、数冊程度。なので実質「値段が付かない ≒ 買取不可」と見て良さそう。)

残りは価格が設定されたものの、見積総額は高くても1万円前後。場合によっては2000円前後の見積になってしまう事さえある。
しかも表紙焼けなど状態の悪い品もあるので、手数料差し引くと、数千円程度という事もある。

ちなみに駿河屋の場合、一定の買取基準以下の場合、送料が自己負担になる。
自分の場合はそれを見越して、送料が自己負担にならない程度の品を追加(「あんしん買取」扱い)し、箱を満載にして送付している。

このような一連の仕分け→入力→発送作業という手間を考えると、正直さすがに「労力に見合う利益」とは言えないレベルで、利益は低い。

最後に

おそらく同人誌買取としては、かなり守備範囲の広い、日本国内唯一の企業だと思う。
ただし1箱あたり 1,500 円以上の買取にならない場合は、送料を請求される可能性がある。
しかも買取金額の振込手数料も考えると、およそ3,000円以下の見積金額では採算割れの可能性すら出てくる。
労力を払って通信買取するどうかは、かなり悩ましいところ。

でも現状ここまで買取金額が判らない状態で「かんたん買取」を依頼するのは、それはそれでリスキー。

それでもこの記事の内容に懐疑的に思うのであれば、実際に各自1箱分の同人誌を見積もり依頼してみて、その労力を以て判断してみるのが良いかと思う。

ちなみに送料をケチる手段として、見積もりだけネットで行い、買取は池袋や秋葉原の買取センターに持ち込む「020買取」というサービスもある。
これも選択肢ではあるが、それはそれで交通費や労力・時間も要するので、悩ましいところ。

以上、このように(前回の記事にも記載したが)時間があって、気長に取引ができるような酔狂な人でないと、通信買取には向かない。
そうでない方は、リサイクルや一般ごみとして手放すのが、一番よいのではないかと思う次第。

実際に「不要になったら、古書として流通させずに、リサイクルに出してください」と公言されている作家さんもいらっしゃいます。

民主的ではない国での取引

気になるのは、この中にある中国への進出事情に関する部分。
自分も海外と表面的な取引しかしないのは、コレでして。あまりにもリスクが高すぎる。
当事者(国)は認めることはない話ではありますが、他人の腹の中は見えませんし。

さらに一番コワいのは、法律や制度として決まってないところが大きい点。
アメリカみたいに連邦と州の間における法令や制度の矛盾とかなら、まだ理解できるのですが、中国のような国々だと、そもそも法令や制度からはどうしても読み取れない「何か」があって、そのリスクが読みきれない。だって「当局のさじ加減」でなんだってできるわけで。
そもそも提出した書類ですら「そんな物は届いていない」と言われれば、それで終わりになってしまうんですから。

そんな「当局」のある国で経済活動なんて、リスクが大きすぎる。記事にもある通り、まさにジャックポットとまでは言わないけれど、博打のような酔狂を受け容れないとできない。

まぁ自分はチキンヤローなので、そんな取引はできませんがー(棒

検閲と規制は違うし、秩序は必要

大陸の国ではインターネット検閲をはじめとする様々な国家介入は「公然の秘密」「なかった事」として行われているようだが、以前の記事では「明日は我が身」的と捉えられるような記事があった。

勿論、事実を歪曲したり、消去するするような国家介入は、たとえそれが国家の威信に繋がることであったとしても、覇権主義であり、論の外。
そのような事は絶対あってはならないのですが、かと言って、背景を含めた、ありのままの事実を伝えなかったり、勝手な解釈を誘導するような、リテラシーの低い情報を流布することは、こと実社会とインターネットが綿密になってしまった現在、その影響を考えると、もはや野放図なままにしておく必要はないと思う。

特に実在はおろか、権利物に対して誹謗中傷や毀損する行為は、絶対に許されるべき事ではない。
ましてやそれを「表現の自由」と称して行う行為は、「表現の自由」という事柄そのものに対して泥を塗る行為であり、軽蔑されるべき行為だと私は思っている。

インターネットは、匿名性によって自由意志や表現に対して大きな利益をもたらしたが、実体・実社会に於いては不利益ももたらした感もある。
担保のバランスを取ることによって、社会や個人の意識・リテラシーの回復することを個人的には望む。

WordPress のテーマを Twenty Twelve に戻しました

今まで WordPress 公式が提供するテーマの最新版を充てるようにしてきたのですが、昨今の公式テーマは、もはやブログ向けではなく、CMS としての要素を前提で提供しています。

しかしながら当サイトは、あくまでブログコンテンツの形式を逸脱しない形で、記事やページ更新を重ねてきています。

一応、最新テーマをカスタマイズして、ブログコンテンツの形式だけを残す事も考えたのですが、それだと毎年最新テーマに併せたカスタマイズが発生するうえ、CMS としてプレゼンテーションされているテーマの一部だけを採用するというのは、コンテンツ全体のデザインバランスも崩れてしまいます。

このあたり、ここ数年のテーマにおいても、ずっと心の中に引っ掛かっていたのですが、今年のテーマ内容をみて、ようやく決心しました。

これからもブログコンテンツとして利用してする方向で考えている、そして「WordPress のテーマは CMS を視野に入れている」という方向性の両方を考えた結果、もはや無理矢理「テーマを最新にする」という事に拘る必要はなくなった、むしろ弊害となると考え至りました。

よって今後テーマは、弊害の生じないかぎり、レガシーな Twenty Twelve を使っていきたいと思います。

ちなみに本当は、公式提供のテーマの原点として Classic, Dedfault, Twenty Ten, Twenty Eleven もあるのですが、これらはさすがに古すぎました。
スマホなど画面の横幅が狭いモバイル端末等では、レイアウトが崩れてしまうテーマや、横スクロールの発生、また一部のブロック要素についてフォントサイズの定義がなかったりなど、バランスや可読性が極めて悪くなってしまいます。
そのため、レガシー公式テーマでも、最低限、スマホブラウザでもレイアウトが崩れないテーマを採用するという事で、Twenty Twelve を採用することにします。

当面は最新のリッチテーマ⇒レガシーテーマに更新する影響により、レイアウト崩れなどが発生するかもですが、見つけ次第、随時修正しますので、ご容赦ねがいます。