Nintendo Switch Pro コントローラーの修理というかメンテナンス

結論からすると、修理ではなく分解メンテナンスについての流れについてです。

我が家の場合、左側のスティックが下側に引っ張られてしまう状態になってしまいました。
これ、一時的に直る場合もあるものの、使っているとまた症状が現れるという状況。

そしてその修理の方法そのものは、他のWebサイト記事を調べてれば出てくるんですが、「最初に何をすべきか」とか「メンテナンスのポイント」というのがどうも横断的に説明されてないです。
ここではそういう点を中心に説明します。

はじめに

「機械のこととか、よくわかんない」という方は、そもそも自身でのメンテナンス・修理するという性格に向いてないか、そもそも意欲が不足しています。
さっさと新品を再購入するか、メーカー修理に出しましょう。
「時間がない、待てない」という方も、新品を再購入することをオススメします。

コントローラー故障に対応する「時間や手間」は、おカネで買えます。
安かろうが高かろうが「機械は壊れるもの、買い換えれば解決」という意識で人生を過ごしたほうが一番幸せだと思います。

自己のメンテナンス・修理には、時間とマインド、そして技術が重要です。

まずは「症状をちゃんと調べる」

このサイトでQAを答えていくと Switch コントローラ の動作確認ができます。
自分の場合、以下のサポートページに案内されました。

ここでさらに「スティックの補正」について調べると

というページに辿り着きました。

実は今回の場合、このページの解説が「症状を性格に把握するため」の重要な内容となります。
自分の場合、このページにある「スティックの反応」を見て、問題箇所(症状)を決定できました。

さらに手順に沿って「補正」も行ってみましたが、それでも直りません。

分解清掃(メンテナンス)

次にやるのは分解清掃。
分解の際は、以下の動画を参考にしました。

まずは手順通りにネジを外して分解。そして基板は外さないままの状態で、スティックカバーだけ外して清掃。
動画ではエアダスター(スプレー)を使ってホコリを飛ばしてましたが、自分はエアブローを持っていたので、それで対応。

その際、故障していたスティックの部品部分について重点的・徹底的に、あらゆる角度からブロー。

ちなみにこの動画では、その次に接点復活剤を吹き付けていたけど、自分の場合は使用せず、この時点で、カバーとかネジは締めずに充電地が接続できる状態まで仮組立。
それで前項の「スティックの補正手順」で確認したところ、なんと症状は改善。

結局、再度スティックカバーを取り付けてネジまで締め、元の通りに組立。
さらに再度「スティックの補正手順」で確認し、症状が再発していない事を確認。

これで終了。
なんとも呆気ない結末(苦笑)

通常は、清掃だけで復活するのが大半なのでは?

コントローラを日々清掃メンテナンスする人はほとんどいないでしょうし、そんな中で、普通の生活空間で普段使いしている以上、スティックやボタンなどの可動部分は、隙間からホコリやゴミも混入します。

そのため、再度故障する可能性は極めて高いと思いますが、一旦症状は改善したという事で一区切り。

でも、これで完治とは思っていない

こういうボタンやスティックを構成する部品というのは、ICチップとか電子部品とは違って、人間の操作をダイレクトに受け止める部品です。
しかもスティックに使われている部品は、上下左右などの動きを、一体成型された立体的な1つだけの部品で受け止めてます。

もちろんそれなりの耐久性のある「造り」にはなっているとは思います。
それでも、人間の操作をダイレクトに受け止める部品である以上、ましてやゲーム操作において、最も利用されている部品の1つです。
「他の電子部品に比べて圧倒的に故障する原因になる」というのは、中身を見ていただければ、大半の人であれば、おおよその想像がつくと思います。

正直「よくこんな部品が簡単に壊れないよなぁ」と思ってしまうほど。
感心する。

余談1、接点復活剤について

動画では使われていますが、個人的には使わないに超したことはないと思います。

また動画では基板を完全にカバーからは外さず、いきなりスプレーで塗布していますが、接点復活剤の種類(メーカーや製品)によっては、プラスチックやゴムなどに変形・劣化などの悪影響及ぼすものもあります。
もし利用するのであれば、できるかぎり必要な部品の状態にし、必要な箇所だけに塗布することをオススメします。
特にこのような内部の精密部品の場合、ごく少量を吹き付けるに留めるべきです。

また使用後は、なるべく拭き取るなどの対応をした方がよいと思います。

接点復活剤は本来その性質上、拭き取らなくても基本的には問題ありません。
しかしながら、塗布する必要のない場所に付着した場合は、トラブルを防ぐ点から、拭き取っておくのが無難だと思います。

ちなみに「電子機器用のパーツクリーナーを利用する」という選択肢もあり得ると思いますが、その場合も同様。

余談2、実はスティックの交換部品を購入してました

ちなみに以下のサイトを参考にして、スティックの部品を交換する想定でした。

この作業、基板を裏返す必要があるため、外装から基板を取り外す必要があり、その過程がかなり複雑です。
しかもスティックの部品は電子部品なので、はんだごても利用する作業。かなり難易度が高い。
自分の場合、電子工作の経験があり、工具も一式揃えているので、できなくはないと思ってましたが、成功するかはかなり不安なところ。

結局交換まで至りませんでしたが、できればやりたくない作業だったので、ひとまず安堵。