身勝手、ですね。

  • 「死刑になるなら払う」2ちゃんねる管理者、賠償拒否(読売新聞)(記事削除)

彼の論理だと、交通違反をしても死刑にならなければ罰金は払わないということでしょうかね。
そんなのは法治国家として認められるわけがないのと、罰金の場合、払わなければ労務所に収監されてしまうことになります。
でも彼の性格だとそんなのきっと嫌なので、不承不承ながら罰金は払うんだと思います。
彼はその程度の人なんじゃないかなぁ。

ただ今回の場合は、あくまで民事上の「賠償」なので、判決が確定しても本人が払わなければ、強制執行する必要があります。
しかしながら彼は、自身の資産情報を一切公開していないので、強制的な取り立てが事実上不可能。これが彼の姑息なところ。

まぁ「馬鹿馬鹿しい」と一蹴するのは勝手だけど、納得がいかなかろうが、普通の社会生活を営んでいる人が不利益を被っていると主張し、日本の民事訴訟法に則って賠償請求をし、判決が成立しているのであれば、それを守るのは、「法治国家であること」以前に、「人」として、社会で生活している者として、当たり前なのではと思います。
社会を馬鹿にしているんでしょうね。

それに人間として社会に則って生きている以上、法が整備されていなければ何をやっていもいい(この場合「やらくてもいい」という論理かな)なんていうことにはならないと思います。
法律に「人をみだりに殺してはいけない。」とは書いてはいません。刑法199条に「人を殺した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。」としか定められてません。裁判で、過程や事実の確認、当事者の意思や正当性などを客観的に判断して最後に法に照らし合わせて、結論を導き出すのです。

「払う」のに対して納得がいかないのであれば、訴えられた以上、それに対して裁判上で当事者達が追求すべきであって、それを自分で一蹴し放棄した以上は、黙認(=どのように捉えられても、私は構いません)と見なされのは当たり前です。そんなのはどこの国(というか社会)でも一緒ではないでしょうか?
それが法治国家である日本社会で生きるという事だと思うのですが、最近はどうも勝手に解釈している方が多いような気がします。本当に危険な考え方だと思います。

私は少なくとも「2ちゃんねる」というものを立ち上げた張本人として、そして「2ちゃんねる」を立ち上げてそれを維持している以上、問題点やリスク、社会的な影響をもっと真剣に考えるべきなのではと思います。

法律は守るべきものだし、守らなければ相応のリスクを背負うのは当たり前だと思います。また、社会のルールは、自らの人生で自ずと学び、守るべき(2ちゃんねる的に言うと「空気を読む」かな)ものであると思います。

彼を含めて、最近の社会に生きている人達は、そこんところどう考えてるんでしょうかねぇ。