「母親も悪い」果たしてそうなのか?

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この一連の事件について、ワイドショーやネット上の意見などを見ていると、「母親が悪い」的な意見が散見されるが、正直とても気分が悪い。

「何ら素性の判らない人に子供を預ける」というのは、母親自身の境遇とか持ち得ていた知識から、そういう解決方法を見出したという、単にそれだけの事。

生活は、子供が出産する前と後では180度変化する。
その変化を、子供が産まれたら、無理矢理受け入れることになるわけで、それだけで親は疲弊するはず。たとえそれを覚悟していても、実際にはその覚悟を容易に上回る困難に遭遇し、否応なく対応する事に迫られる。

そして子育ては母親が行う事が多いとは思うのだが、現在の日本の「核家族化」された世帯においての子育ては、かなり無理がある。
これは、仕事を専業主婦であってもだ。
母親一人だけで新生児の面倒を見る事は、肉体的だけでなく、精神的にも不可能。たとえば目を覚ましている新生児は、抱いていないかぎり、常に泣いているものなのだが、それを横目に洗濯したり、ご飯を作ったり、宅急便の荷物を取る事さえも、かなり躊躇するはず。

しかも、だ。
しかもそれを事前に教えられる事は、ない。
そう、絶対にないのである。

それは教育で教えていないし、社会に出てからも、それを説かれる場はない。
教育の場では、保健や性教育、もうすこし突っ込んだところでも福祉や保育などを教わる程度のはず、受験に必要のない分野の内容なので。
社会では、妊娠した時点で保健所とかに「母子手帳」を貰いに行くと、母親教室などのセミナーや様々な資料を貰ったりするんだけども、「子育てが、どれだけ大変か」「母親だけで子育てすることの困難さ」を説くことは、まずない。
それはそれぞれの家庭で解決すべき問題だからと思っているのか、家庭の状況や子の性格などによって差がありすぎるからなのか、ネガティブな話だから話さないのかは判らないけど。

核家族化を真剣に止めなかった、それにしかも、母親に労働社会への参加と子育ての両方を求めている、今の日本や社会に責任がある。

あと、父親の子育てへの不参加。これが本当に駄目。
核家族である以上、父親が子育てに参加することは、単に「人手」という点だけでなく、母親の精神的な支えとしても絶対に必要なはずなのだが、それがまったく理解できていない父親もいる始末。
男が仕事を理由に子育てへの参加を避ける、断念するのは、非常にリスクを伴っている。

きっとこの母親も、親と一緒に住んでいれば、ちゃんと相談できる先があれば、このような事件に遭遇する可能性は低かったのではないかと思う。

作成者: かず

東京練馬に生息する、干支も4週目終盤のオッサン。 最近は四十肩?五十肩?に悩まされております。 楽に治せる方法、ダレカオシエテクダサイ。。。